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8 プロクラブの技術について ~被カウンター時のポジショニング~

今回は被カウンター時の思考プロセスとポジショニングについて触れます。現チームでこういった判断ができているプレーヤーがわずかであることに危機感を持ちましょう。これから紹介する動画は全て1試合で起こった出来事ですが、適切な守備をすることでチームにどれだけ貢献できるかを理解していただけるでしょう。ゴールやアシストが全てではないのです。この点に気付かないプレーヤーはそこで成長が止まります。

被カウンター時のポジショニング 1 - YouTube

 被カウンター時に限らず、守備で重要なのは状況判断と役割分担。上の動画では、サイドを抜け出された時点で自陣に戻りながら相手のフィニッシュの形を考えることが重要。フィニッシュに至るには、いくらサイドを突破しても中にボールを折り返すしかない。そのための相手の選択肢は、①サイドのプレーヤーが中に切り込む②ニアサイドへのクロス③ファーサイドへのクロス④マイナスのクロス このあたりに絞られる。
 ①に関してはcomディフェンダーの他、最も相手のボールホルダーに近いlcmがケアすることになる。守備に戻っているプレーヤーが他にもいるため。
 ②に関してはrsbが中に絞ってニアサイドに走り込む相手に食いついている。走り込む相手に対しては相手の前(自陣ゴール方向)に入ることが大事。人数が足りていれば、相手の後ろにも別の味方が入れるとよい。どのようなクロスでも対応できる。ここではrcmがニアサイドの相手の後ろに入りかけている。
 ④に関してペナルティエリアぎりぎりで止まりフリーで待つ相手プレーヤーを見て、rcmが相手の前に入ったところに丁度クロスが上がってくる。このような状況ではボールウォッチャーとなりがちなので、注意が必要。


被カウンター時のポジショニング 2 - YouTube

この動画についても基本的に上と同じ考え方で、①の状況を回避するためにrsbが中へ絞っている。しかし、相手ボールホルダー1人に対して3人が寄せに行っているため、②、③、④の場合に対処できなくなる。そのため、空いたペナルティエリアのスペースを他のプレーヤーが埋める必要がある。
動画のように先にペナルティエリアのスペースを埋めている場合に、遅れて相手プレーヤーが入ってきた場合には、動画のrcmのように相手の横ではなく前に入った方が、多くの状況(シュートのこぼれ、浮き玉のスルーパス、グラウンダークロス、普通のクロス)に対処できる。


被カウンター時のポジショニング 3 - YouTube

コーナーキックからの被カウンターの場面。セットプレー時はこのような状況に陥りやすいため、プレーヤーのうち何人かはカウンターに備えて上がらない方が無難。あらかじめ相手のカウンターに備えていたrcmが、comと共にディフェンスラインを形成しラインを下げていく。味方プレーヤー3人がきちんと戻ってきていることを確認し、rcmはサイドのケアに向かうことにする。相手ボールホルダーの選択肢は縦に突破するか中に切り込むかの2つ。どちらでも対応できる位置でrcmは相手の出方を待つ。相手ボールホルダーが大きくボールを蹴り出したので、ボールを奪取。相手がスライディングして隙を晒してくれたため、クリアをせずに繋ぐ余裕ができた。